electric&acoustic
今年も残すところわずかですが、2017年は「エレクトリック」と「アコースティック」のサウンドを1本に収めるという事をテーマにオリジナルモデルの製作にあたりました。
単純に2種類のピックアップを搭載したアコースティック構造のギターになるわけですが、ある程度生音を抑えるような木材の選択や作りにしつつ、エレクトリックギターとしての機能を。
アコースティック用のピックアップをセレクトした時には、それなりにアコースティックらしいサウンドになるような生音の仕上がりにもしなくてはならず、“バランス”が決め手になるところですし、1本製作したぐらいで結果が出せるようなものでもないと思います。
ループを使った即興の音楽もよく聞くようになりました。
「1本で幅の広い音色を」
来年も〈electric&acoustic〉をテーマに製作が続きそうです。
top:hawaiian koa
side/back:hawaiian koa
neck:honduras mahogany
finger board:madagascar rosewood
tuners:waverly
pickups:EMG60A
&
L.R.baggs ANTHEM
Flat Top Guitar
サイド/バック、フィンガーボードに「ブラックウッド」という木材を用いての製作依頼をいただき、完成したアコースティックギターです。
非常に硬質な木材で、削るのはもちろん、サイドの曲げ加工も一筋縄ではいかず、大変苦労した作品です。
一般的にサイド/バックに用られるローズウッドよりも硬い木材で、仕上がりの音は高音域に特徴があり、音の立ち上がりも俊敏なイメージとなりました。
年月を重ねるともう少しまろやかになるかとは思いますが、独特な、オリジナリティ溢れる作品となったかと思います。
オーナーさまのご希望で、フィンガーボードの一部分に花のインレイを施してあります。
トップ:アディロンダック・スプルース
サイド/バック:アフリカン・ブラックウッド
フィンガーボード:アフリカン・ブラックウッド
ブリッジ:アフリカン・ブラックウッド
ギター製作/修理
豊崎貴志
Flat Top Guitar
2016年に完成したフラットトップギター。
素材にこだわるところからスタート。
トップ/イングルマン・スプルース
指板/ハカランダ
ブリッジ/ハカランダ
実際にクライアントと共に木材を選び抜き、希少価値の高い良質な木材で製作をスタートしました。
好きなものを選んで集めただけですが、気がつけば全て生産地がアメリカ大陸で統一された仕様に…笑。
偶然ですが、なんだかテンションが上がります。
料理と一緒で、“素材に拘れば、小細工なしに良いものができる”
製作中からそんな予感のする製作となりました。
アコースティックの楽器は完成後に音色や響きが常に変化していきます。
だんだんと深みのあるサウンドに変化していくんだろうな。
製作途中の風景も含めてご覧下さい。
良いマホガニーでしょ
大事なセット部
ロゴ入れ
完成です
ギター製作/修理
豊崎貴志
Mail:paul-languedoc.7@ezweb.ne.jp